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青森の魅力紹介
2021.04.19

あおもり北のまほろば歴史館

あおもり北のまほろば歴史館外観
青森の魅力紹介
2021.04.19

あおもり北のまほろば歴史館

あおもり北のまほろば歴史館外観

イーコネの青森支店がある、青森県の魅力をご紹介していくこちらのコーナー。
第7回目は、青森の魅力をお伝えするのにピッタリな施設であり、ふるさとの歴史と、青森で代々暮らしてきた人々の様子を知ることができる「あおもり北のまほろば歴史館」をご紹介したいと思います!

あおもり北のまほろば歴史館とは?

あおもり北のまほろば歴史観大展示コーナー入口
広いですよ!

あおもり北のまほろば歴史館とは、青森を中心とした郷土や民族の歴史の総合博物館です。青森市内にあります。
元々、この建物は平成26年まで「みちのく北方漁船博物館(船の博物館)」として、青森や北方周辺の船をメインに展示している博物館でした。平成26年に管理財団より青森市が譲渡を受け、改修工事や展示物の変更を行い「あおもり北のまほろば歴史館」として生まれ変わりました。
みちのく北方漁船博物館で展示されていた船は、生まれ変わった今でも展示されています。

「まほろば」とはどんな意味?

昔の着物
昔の着物

さて、歴史館をご紹介する前に、あおもり北のまほろば歴史館の「まほろば」とはどういう意味かご存知でしょうか?
日本の古語で「素晴らしい場所」「住みよい場所」という意味だそうです。難しいですね。
普段使うことはなさそうな言葉ですが、小説家の司馬遼太郎氏が取材で青森を訪れた際に、青森市やその周辺地域を「北のまほろば」と称したと言われています。
その当時、司馬遼太郎氏にとっても、それほど青森は素晴らしく住みやすそうに感じたのかもしれません。
しかし、まほろばという言葉を使う語彙力がスゴい。使いたい・・・
それでは、まほろばの意味も分かったところで歴史館のご紹介していきます!

まほろば歴史館を実際に体験

バイキング船
クルクルが魅力的なバイキング船

歴史館につくと、まず目に飛び込んでくるのがこの船です。漫画で良く見る海賊が乗っていそうな船。その名も「バイキング船」。ノルウェーで造られた船で、建造は2003年なので残念ながら海賊は乗っていません。
階段がありますが、封鎖されているため登ることはできず。しかし、これからの見学に対する期待は膨らみます!

見学料金(入館料)

まほろば歴史館入口
まほろば歴史館入口

建物正面入口を入ると目の前に受付とお土産コーナーがありますので、まずは受付で見学料金を支払います。

区分一般大学生・高校生
個人310円160円
団体(20名以上)160円80円

70歳以上の方と中学生以下は「無料」で見学できます。とても良心的な価格設定。

着物の世界

展示されている着物
展示されている昔の着物

歴史館は大きく分けて8つの展示になっています。
まず最初に、昔の人たちが着ていた衣服についての展示があります。展示室にはガラスケースに所狭しと、歴史を感じる着物がズラッと並んでいました。
こぎん刺しや菱刺し(ひしざし)、裂織(さきおり)など、今では滅多にお目に掛かることがない製法でできた着物は、芸術品というべきでしょうか。模様がとても繊細で、ずっと見ていられるほど、とても美しい着物でした。
また、日本昔ばなしに出てくるような当時の着物を作っていた機織り機(はたおりき)の展示や、糸車と呼ばれる麻などの細かい繊維を糸にするための機械など、とても貴重な展示もあります。

地機(じばた)
地機(じばた)。機織り機の一種で繊維を織るための機械
夜着(よぎ)
夜着(よぎ)

夜着は、現在の布団の代わりのような着物です。厚さも布団と遜色はなく、とても暖かそうです。現代でも活躍できそう。

大展示スペース入口
大展示スペース入口

着物の世界を堪能して展示室を後にすると、次は大展示スペースへと見学順路が続きます。入口には趣のある昔ながらの扉が使用されていました。こういうちょっとした演出が粋です。

青森の歴史

北前船模型
北前船模型

入口の扉をくぐると目の前に北前船がドーンとお出迎えしてくれます。江戸時代中期に北方航路に使用された船です。4分の1スケールでも大きい!
その周りに青森の歴史として、土器や遺跡についての資料がびっしり展示されています。また、青森市の昔の地図なども展示されています。

昔の地図
昔の地図

1684~88年頃の青森町の地図。当時は「町」なんですね。

出土した土器たち
出土した土器たち

土器の他、石器なども展示されています。教科書で見た以来の土器。

津軽海峡沿岸の漁業

ムダマハギ型漁船
ムダマハギ型漁船

見学順路を進み2階へ上がると、「みちのく北方漁船博物館」時代から展示されていた船がたくさん展示されています。
「国指定重要有形民俗文化財」に指定されている「津軽海峡及び周辺地域のムダマハギ型漁船コレクション」です。
船には一つ一つ解説がされているので、興味深くとても楽しく見学できます。他にも漁業の様子などの解説や、船に使われていた機械などの展示もあり、当時の漁業に携わっていた人々の働き方が伝わってきます。

イソブネとムダマハギ
イソブネとムダマハギ

縦に展示して船底を見たい欲求に駆られた我々に応えてくれています。
違いがありますね。

展示された船の数々
船だらけ

漁船好きにはたまらない光景ですね。それにしてもスゴい数です。見学していく中で覚えた知識で、何の船か当てながら見学するのも楽しそう。

記念撮影用パネル
休業中の記念撮影ポイント

今回の見学の中で唯一の残念ポイント。コロナ禍による感染症対策で使用が中止されていました。撮りたかった・・・

昔の生活、農業の様子

2階から見た大展示スペース
2階から見た大展示スペース。次はこちら。

漁業の展示を見た後は1階に降り、昔の生活や農業の様子の展示コーナーへ移動します。
昔の民家がそのまま展示されており、再現された昔の生活の様子を感じることができます。以前は部屋に上がり更に身近に体験できたようですが、現在は上がることはできません。

再現された昔の家の中
広いお家ですね。羨ましい・・・

ちなみに、昔のお家は昭和初期まで青森市油川で薬屋を営んでいた福井さんという方の実在の家を参考に再現しているそうです。置いてある家具なども当時の物。
住居側は一般的な間取りになっていますが、薬屋を営んでいただけに店舗機能を併設しており、特徴ある造りになっています。

薬屋さんの面影
薬屋さんの面影

店舗側の展示の様子。お店っぽいですね。薬を潰す器具もあります。時代劇で度々登場するお店でのシーンが目に浮かびます。

古民家の囲炉裏
憧れの囲炉裏

囲炉裏はなんと、食事用、客用と別々にありました。こちらは食事用。客用は上から鍋をぶら下げる事ができない造りになっていました。

古民家のトイレ
かわや。そうトイレです

落とすという感じです。

昔の台所
昔の台所

ガスなどない時代ですから当然薪。土鍋ご飯は美味しそうです。

昔の農機具
昔の農機具

昔使われていた農機具の展示も豊富にあります。説明を見ないと何に利用されていたのか分からないですね。

現近代の青森(明治から昭和)

ねぶたの展示
現代になりついにねぶた登場

昔の生活から一変して、明治から昭和時代の展示室へ。展示室に入ると目の前に大きなねぶたの顔が飾ってあり、戦時中の旧日本陸軍が装備していた道具や、空襲によって破壊された青森市の様子などが分かる資料の展示があります。

旧日本陸軍の装備品と階級章
旧日本陸軍の装備品と階級章

軍という感じですね。

青森市の地図
青森市の地図

広告まで入って現代っぽいですね。現在の青森市と大分近いものがあります。

青森歌舞伎座の模型
青森歌舞伎座の模型

大正2年に建てられた青森歌舞伎座の模型。1945年の青森大空襲で焼失し、翌年に再建されたもののテレビの普及とともに営業不振から1966年に閉館してしまいました。歌舞伎座が青森にもあったとは知りませんでした。それにしても細部まで良くできています。

青森ゆかりの人々紹介コーナー

青森ゆかりの人々の展示コーナー
青森ゆかりの人々の展示コーナー

現近代展示室を後にし、次は青森ゆかりの人々を紹介しているコーナー。
世界的版画家の棟方志功氏や70歳でエベレスト登頂成功を収めた三浦雄一郎氏をはじめ、数多くの青森にゆかりのある著名人がピックアップされていますので、チェックしてみてください。青森にも偉人が豊富ですね!

企画展示室

企画展示室の様子
企画展示室の様子

青森ゆかりの人々紹介コーナーの隣には、各種展示会や発表会に使用できる企画展示室があります。事務室へ相談すると利用できるそうです。
自慢のコレクションがある方や大々的に発表したいものがある方はぜひ!

レトロな展示コーナー

クラシックカメラのアドロ・トロピカル
クラシックカメラのアドロ・トロピカル

企画展示室を後にして進んで行くと、いよいよ最後の展示コーナー「レトロな展示コーナー」があります。かなり古いカメラや、壁掛け時計など、レトロをこれでもかと満喫できる展示品がズラリと並んでいます。蛇腹式カメラなど、今では中々お目にかかれない相当レアなカメラではないでしょうか。

レトロな壁掛け時計
レトロな壁掛け時計

レトロといえば時計も外せません。

卓上電話機
卓上電話機

こちらの卓上電話機は1953年と書かれていました。使い方を知っている方もいるのでは。

展望室

展望室からの眺め
展望室からの眺め

展示見学は終了しましたが、実はまだあるのです…。それが、高さ30mから青森市や海を見渡せる展望室です。
受付近くにあるエレベーターに乗って一気に展望室まで上がると、扉が開いた瞬間に目の前に素晴らしい景色が広がります!
どこまでも続く海を見られるのはもちろん、展望室は円形上になっており、海の反対側では青森市を見渡せます。天気が良ければ、奥の方に岩木山も見えますよ。
無料で使える望遠鏡もありますので、ぜひ美しい景色を堪能してみてください!

あおもり北のまほろば歴史館概要

名称あおもり北のまほろば歴史館
所在地〒038-0002 青森県青森市沖館2-2-1
TEL017-763-5519
FAX017-718-1740
開館時間9:00~17:00
休館日年末年始:12月29日~1月3日
URLhttps://kitanomahoroba.jp/
  • ホームページから申込書をダウンロードして希望日の2週間前までにFAXか郵送すると、展示解説をしてくれますよ!

アクセス

青森駅から車で約5分、新青森駅から車で約10分です。歩くのが大好きな方は青森駅から歩くと20分くらいかかります。
イーコネクション青森支店からは、車で5分程度。ちょっと距離があります。

まとめ

まほろば歴史館外観
まほろば歴史館外観

今回はあおもり北のまほろば歴史館をご紹介させていただきました。青森在住の私でも、青森についてより詳しくなった気がします。ここに来れば、青森の方も観光でお越しになる方も青森通にきっとなれます!
見学時間は、ゆっくり見ると2時間ぐらいは掛かります。また、展望室でゆっくりすると、もう少し時間が掛かるかもしれません。
ぜひ、青森にお越しの際は、立ち寄ってみてください!

菱刺し
菱刺し

また、まほろば歴史館の中では定期的にイベントが行われており、今回訪問した時には「菱刺しの世界」というタイトルで菱刺しの着物がズラリと並んでいました。
イベント情報は歴史館のホームページで告知されているので、訪問の際は事前にチェックしてみてください!

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