新着情報の活用状況を300社調べてみました
ホームページを制作したり、リニューアルする際に、新着情報(お知らせ)コンテンツを設置する企業様は多いと思います。また、現在ご利用中のホームページにも設置されているではないでしょうか。
突然ですが、更新されていますか?
きちんと更新すると大きな強みとなり、更新しないと逆効果となってしまう可能性がある新着情報。
今回は、実際に企業の皆さまは新着情報を活用しているのかを調べてみましたのでご紹介いたします!競合他社よりも一歩先を行きたいとお考えの方は要チェックです。
調査の対象
今回は、調べやすさも考慮して下記の皆さまを対象に無作為に選んで調べさせていただきました。見付かりやすそうでしたので・・・
- 一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)
- 建設・建築業
- 従業員数100名以下の規模
- ホームページを保有している
- 300社
新着情報を設置しているのか?
そもそも論です。冒頭で新着情報を設置している企業様も多いのでは?と書きましたが、実際のところどうなのでしょうか。気になりますね。
調べる前に考えていた以上に新着情報のコンテンツを設置されていない企業が多い!投稿なしとは、新着情報のコンテンツがありながらも1記事も投稿されていなかった企業です。4割も設置してないとは驚きです。
記事詳細ページはある?
新着情報コンテンツを設置している企業を対象に、新着情報のタイトルをクリックすると別ページが開き、詳細な文章を掲載できるページがあるかどうかも確認してみました。
なんと6割もの企業で、詳細ページがありませんでした。これらの企業ではどのように更新していたかというと、タイトルのみ、もしくは数行の簡単な文章のみを投稿されていました。結論のみ告知するカタチですね。
どんな内容を投稿している?
実際に新着情報を更新されている企業では、どのような内容を投稿されているのか調べてみました。投稿する際の“ネタ”にお困りの方には参考にもなるかもしれません。
投稿件数のカウントは、下記の要領となります。
- 投稿された全件を確認
- 同一企業の投稿でも異なる内容はカウント
- 同一企業の同様コンテンツの投稿はカウントしない
- 「ブログ」とはじめから設置されているコンテンツは除く
確認させていただいた企業での内容となりますが、それ以外の企業でもおおよそ投稿される内容は似ているかと思います。
投稿内容 | 件数 |
---|---|
サイトリニューアル(制作)案内 | 63 |
サイト内別ページの更新案内 | 40 |
施工事例ページの更新案内 | 38 |
自社商品・サービスの紹介 | 26 |
長期休暇のお知らせ | 25 |
イベント開催の告知・報告 | 15 |
許認可・資格取得のお知らせ | 14 |
事務所移転案内 | 13 |
社内イベントの報告 | 12 |
メディアに掲載されました報告 | 12 |
採用募集の直接の書き込み | 12 |
ブログとしての書き込み(雑記) | 12 |
ブログ(別コンテンツ)の更新案内 | 11 |
施工事例の直接の書き込み | 11 |
年頭(年始)の挨拶 | 10 |
表彰・受賞の報告 | 10 |
設備の導入・保有の紹介 | 8 |
コロナウィルス感染症対策関連 | 8 |
講習会の案内・参加報告 | 7 |
自社ビル・工場・営業所開設のお知らせ | 7 |
キャンペーン案内 | 7 |
社名変更のお知らせ | 6 |
採用情報ページ更新案内 | 6 |
○○通信(定期発行紙面的なもの) | 5 |
役員人事の報告 | 4 |
SNS開設のお知らせ | 4 |
組織変更のお知らせ | 3 |
健康診断実施のお知らせ | 1 |
所属スポーツクラブ(人)の活動報告 | 1 |
業界団体加盟のお知らせ | 1 |
業界団体役員就任のお知らせ | 1 |
営業時間変更のお知らせ | 1 |
設立○周年の挨拶 | 1 |
工事の予約空き状況のお知らせ | 1 |
外部ブログ開設のお知らせ | 1 |
法律の紹介 | 1 |
PCウィルス感染の報告とお詫び | 1 |
ホームページ不具合の報告とお詫び | 1 |
業務提携のお知らせ | 1 |
投稿数が少なく感じますが、同一企業内での同じような内容の投稿は省いているため、実際の投稿数はもっとたくさんあります。
しかし、「ホームページをリニューアルしました」告知の多さはスゴいですね。むしろそれ以外、投稿していない企業も多数ありました。
次点は「サイト内別ページの更新案内」ですが、項目を分けた「施工事例ページの更新案内」と「採用情報ページの更新案内」も含めれば、一番多いのはこの別ページ更新案内となります。投稿のしやすさ、気軽さがあるためですね。
きちんと更新している?
新着情報を投稿されている企業が、どの位更新しているのか調べてみました。
直近で更新されている企業が31%いる一方で、6割以上の企業で更新が滞り気味。36%もの企業では「3年以上」新着情報が更新されていませんでした。中には10年以上放置されている企業もありました。「ホームページをリニューアルしました」と書かれNew!マークがピカピカ点滅している記事がさみしく感じられました・・・
「不明」については、日付が書かれていない企業です。調べられないこともないですが日付を書かない企業がこれだけいらっしゃいます。
これは良くないです。情報鮮度を悟られないようにしているのかも知れませんが、閲覧する方への配慮を考えれば表示はするべきです。ともすれば、欺く行為ともなり得ます。Googleに在籍しSEO関連の情報を発信しているジョン・ミューラー氏も過去にTwitterで発言しています。
公開日がいつなのかはわかった方がいい。その方が高品質であり、時代遅れではないコンテンツだと認識しやすくなる。
日付を提供することの何が悪いのだろうか。情報を求めてユーザーがそのページに辿り着いた時、『日付がある』ということがとても役に立つこともあるのではないだろうか。
古い記事でも日付は公開しましょう!
まとめ
今回は、企業の新着情報の更新について調べてみました。新着情報コンテンツをホームページに設置し、直近まできちんと更新して活用されている企業は、全体の17%程度という結果でした。
さらに、17%の中でも新着情報の詳細ページがあり、具体的な文章を公開されている企業は本当に一握りということが分かりました。
競合他社様がやっていないことに取り組むことは、差別化にも繋がります。BtoBでもWEBで商品を探したり、パートナーを探すことが多い時代です。
鮮度の高い有益な情報を発信して、魅力的なホームページを育てていくことをオススメいたします。ただ、内容の薄い情報を発信してしまうとユーザーからの共感や反応は得られませんし、検索エンジンから低品質なコンテンツと判断されホームページの評価を下げてしまうことにも繋がります。
そのために「ひと言」ではなく、濃い内容を発信していく仕組みを整えられてはいかがでしょうか。